2008年3月25日火曜日

立ちふさがる柱のような男たちとの日々

USへの遠征をした。
バーモント州、シュガーブッシュだ。ワールドカップ2008、最終戦だ。

ウェノー/アジャノーに引率されつつ参加する機会を得る。
結果を残せるわけではないが自分の力試しだったり、世界の滑りを肌で感じたりと貴重な経験だ。

スケジュールは以下のとおり
3.18 GS①
3.19 SP
3.20 GS②
3.21 CL

全体的に余裕のあるスケジュールだ。
コースは、国内のゲレンデで言うと3コースくらいつないだ長さだ。
斜面変化は中斜面~緩斜面、中斜面~急斜面、級斜面~中斜面といった構成の中に若干のうねりがありすべり外のあるコース設定だった。
標高も、緯度も高めなのでバーンは固めだ。

初日、GSは確実にゴールした。
滑りはどうだったか!?急斜面が多かったため確実に降りていった。
今の実力ではこれが妥当な策だろうが、精神的に気負いもなく国内戦と同じ感じで戦えた。
ただ、設定斜面が厳しいため、コースに少々押された感があった。
他人の滑りはそれほど気にならないが、世界の滑りはすごかった。
強豪チームの滑りは、アルペンそのものだった。
板のしなりを活かしてどんどん加速する。
ラインも映像でみると理想的にタイトなところを狙ってくる。
結果として頭の位置や腰のぶれは全く感じられない。
なんだか軽くスキーに乗りっ放し。そんな感じだ。
乗りっ放しだけど、板は生き物のように走り出す。
驚愕の滑りだった。
ポジションも低いどころか、とても腰高のまま板を外に開きだしている感じだ。
NTNも既に確実に使いこなしていた。


2日目SP。
スタート位置は上部の中斜面~緩斜面が終わったところからだが、ジャンプ下にバンクと、バンクなしヘリコが設置された。
急斜面は確実に降り、ジャンプも距離は足りなかったがこなした。
バンクは何とか及第点。ここからロックオン!
縦に縦に・・・ヘリコも、(強化合宿の成果あり)及第点でこなす。
ランセクションは、今の自分の力量の中で頑張る。
ラン、上りを練習しなきゃな!!

3日目GS②
今回は初日よりも攻めることを課題に突っ込んでみた。
残念ながらジャンプ前の旗門でこけた。
2本目は無難にこなした。
技術的にできるできないは別にして、気持ちで負けてない。そして思ったことを実行できる。
それが新しい発見だった。つまり練習してできるようになったことは出せるということだ。
結果は33位だった。こけて33位だったのは自分の中では健闘した方だ。

4日目CL
地獄のクラシック。どんな漕ぎがまっているのか。
トラバースは20m程度。
上りは、裏磐梯と同じくらいの斜度で距離は約2倍。
スラロームセクションは、前日までのGSよりもスタート位置が上だ。
恐ろしく長いコース設定だ。コレまでに滑ったコースよりも長く厳しい。
急斜面は確実に降り、バンク、ランは全力で。といった戦略だったがランが自分の力量以上だったため厳しい試合を強いられた。
ラップと1分も離される結果。ダントツブービーだった。

毎夜ビデオを確認する。
海外選手の闘志、技術、体力いずれをとっても一流だ。
柱のような男たちの躍動あふれるスキーイングは素晴らしい。
違いは何か?CAPとも話す。ウェノー氏も解説をする。

結論として自分の理解は、
滑りは無理のない自然な重心移動以外をしないことという印象を受けた。
ジャンプは、臆さずラインを超える抱え込みの跳び。
ランは、確実に練習した乗り込みと体全体の伸びを活かしたスーパースケーティング。
といった感じだ。

今後の課題として、ランの上り、急斜面のタイトな攻めを行っていきたい。

2008年3月2日日曜日

裏磐梯の波紋疾走

裏磐梯の大会があった。
キリンカップだ。

疲れもあったので、金曜日の夜から出かけ、半泊した。

リザルトはそれぞれのものを見て欲しい。

以下はとりあえずそのときの状況を記す。

テレマークスキークロス
これは、一部の人からはやめろとか怪我しない程度にと注意された。
でも、コレが結構楽しい。なかなかやめられません。が怪我をしたくはなかったので安全パイの作戦で進めた。
今回は全3戦。3位まで抜ける方式だった。
そこで、3位狙い。
できれば2位だったが安全確実にスタートダッシュで2位または3位に入る。これであとは進路を確実に保持しつつミスをしない。
この方式で決勝に進めたが、ここで争うと怪我しそうだったので軽い感じで進めたら5位となった。
ビリじゃなくてよかった。
でも今回、コースが単調だな。。。

スペシャルジャンプ
これは、ジャンプの気合と集中力をトレーニングするという気持ちで出場。
結果は、跳んだつもりだったんだけどな。。。いたって普通の結果だった。
伸び上がる方向に問題があるのかしら。。。タイミングかしら。


バンバ
これは全く意味がない。
ただただ、苦しいときに自分と戦うというところが面白い。
どうにかこうにか自分の力を振り絞ってやったけど、あと2mのところでは既に脳がSKZ(San-KetZ:酸欠)、NPP(乳酸パンパン)。既に所作が思うようにできず、そりに敷かれ30秒を無駄にした。
それがなければ意外と速かったらしい。(といっても勝ちに絡める速さではないけど・・・)
圧巻はヒグチさんのパワートスタミナだ。すごすぎた!!

DH
集中を高められないままのスタート。
漕ぎもイマイチ。できる限り減速要素を少なくしたつもりで挑んだがなかなか滑らせ切れなかったようだ。

ただ、滑走の中でジャンプにあわせて集中力を高めていけた。これは多少なりともメンタルのコントロールができたということでよかった。
最後のジャンプは吸収しようとしたが、バランスを崩しつつなんとか着地。
全体としては悪くはなさそうだったがやはりタイムの開きが気になる。
ジャンプのチェックは、跳びすぎて転倒を防ぐための措置だったため勘弁ね。

クラシッククラス
意外と悪くなかった。というか頑張った。
クロカンを履くのはこれで4日目くらいかしら。
でも楽しい。こけたのは2回のみ。一応頑張った。なんとか頑張った。
来年も出よう!!

クラシックポイントレース
自分のすべりを分析。特にラップとの20秒差について考察してみる。
ラン、ダウンヒル、スラローム、スクエア、ヘリコ
この5つで構成されたフリーゾーン。
ラン、軸がまだ不十分だ。体の前傾がもっとしっかりすると良いだろう。
ストックワーク、これがまだダサイ。コンパクトな振りと、長いストロークの押しが必要に感じた。
ダウンヒル、これは一度みてもらおう。腰、膝などの微妙なフォームまたは背筋の使い方などきっとポイントがあるのだろうが、みようみまねのため重要なポイントが分かっていない。
これは一つ課題だな。 多分ここでラップとは5秒くらい差がついていると思う。
スラローム、全クローチングでできたところだ。
途中体を浮かしてしまった。クローチング状態でのターン。または切れたスキー操作について聞いてみることにする。
スクエア、自分の今の力の中では70点くらいか。
どこで評価したかは、切り上がりがどこまでできたか。
今回のセットでは脇が狭かったためカービングで回り込むのが難しかった。
そういう意味で1mでも切りあがれた部分で評価した。 ここで1~2秒差がついたかもしれない。
ただし、約15Mののぼりに尽き、強化合宿でやったクイックなどを活用してロスなく登れたはずだと思う。ここも課題だな。 ここは3~5秒か。
ヘリコ、これは今の自分の中では80点か。
外から巻いて、ヘリコ脇で頂上に向くところまで回りこめ、一歩で頂点にさしかけることができたため。
モチロンその時点でスピードゼロなので下りに向かうまでは3歩くらいかかったからスピードゼロにならないようにはできないかとか可能性があったための評価だ。
ここはほとんど差がなかったと思う。

コレ以降規制ゾーン
規制ゾーンは、緩斜面のGSセット、振りは少ない。
こんな場合、ギューーーパンのリズムだったはず。
それを思い出しつつ。。。。自分の滑りそのもののレベルの低さは別にして、練習どおりな感じだったのでコレといって評価はない。
ということはあの距離なら2~3秒の差がついているということだろう。
が、やはり板を走らせるすべりにはなっていないことはトップとの差を広げたままとすることだ。
ラインはタイトにしたつもり。練習以上のことはできないためまずはこんなものだろう。
ジャンプ、これは思い切り跳んだ。
一本目の青線(超えた?)くらいだったので気持ち負けはしてない。
着地はかかと着地になったので、体は遅れてる。
コレも課題だ。 ただメンタルで負けてなかったところが今回は好評価としたい。

自分の中では15秒程度の差と見たいところだが、現実派さらに5秒の開きがある。
ここは自分の中では非常に大きな課題だ。
少ない時間の中、どうにか技術とメンタルを鍛えたい。


最後に、マツの優勝、これが一番嬉しかった。
これでマツは来年の世界戦も大手を振っていけるだろう。よかった。彼にはキャップの重責を全うしてもらう必要がある。

ミズキ、しげちゃん等もはるばる長野から遠征してくれた。
こうやってレースに取り組む仲間のモチベーションとチームワークができてきたことを実感しつつ、自分の課題も分析しつつ・・・もう寝る。。。

充実した大会だった。

キリ澤さんの大会運営の能力の高さには脱帽だ。。。

みんなと片付けの協力ができてよかった。。