2008年7月6日日曜日

霧ヶ峰を疾走する霧の波紋

7/6 諏訪市のイベント花祭りの一環で「霧ヶ峰ロゲイン」が開催された。
昨年、このスポーツを知り、幸いにも今年度はシリーズレースとして企画されたらしい。
3月の大会はスキーシーズンで出られなかったが、今回よりできるだけ出場したいと考えている。

ロゲイニングとは、競技のオリエンテーリングであり、タイムレースと言うよりは獲得得点の競い合いである。
このためルーティングはコース内の条件内ではあるが各自の裁量によるものとなる。

今回は原則としてはお楽しみイベントであり3時間と言う短い時間枠の中で行われた。

2000m級の山と言う事もあり、森林保護の観点からか指定された道以外の走行はNGであった。

自分は、7/5の朝に現地入りをし、コース内を試走した。
いくつかのCPは既に設置されていたが、地理感を最適化する事と、前日ではあるが折角のトレーニングができる日でもあったのでフル装備で山に入ってみた。
走りやすいところもあったが、瓦礫と沼地、そして緩んだ木道が多かった。
走りやすかったところは、笹だらけで、フルスーツでなければ切り傷が多いだろう。

前日のインスペクションでは、以下のルートだ。

強清水(ヒュッテ霧ヶ峰)-霧ヶ峰自然保護センター-沢渡-御射山ヒュッテ-八島高原-鷲ヶ峰
-鎌ヶ池キャンプ場-物見山-蝶々深山-車山乗越-車山山頂(気象観測レーダー)-車山肩
-霧ヶ峰自然保護センター-強清水(ヒュッテ霧ヶ峰)

概ね全体で15km程度だと思う。
いくつかのCPを見つけつつ、いい運動になった。

気になるのは登りにせよくだりにせよ、瓦礫道はペースを上げにくい。
しかも走り続ける事はなかなか至難の業だ。

14時過ぎに宿に戻り、チェックイン。
相部屋らしいので、知り合いができたらいいな。。。と思いつつ同室の人を待つ。

風呂に入り、汗と汚れを落とす。

15:30からはロゲイニングの講習だ。
講師は去年の朝霧でもお世話になった、村越さんだ。
相変わらずの金髪ヘアーに飄々とした感じだった。
しかも、MTBで遊んでて遅れたときた。。。。じ、自由な方だ。。。

講習は屋外講習で、読図的な話の前に、地形図の説明がされた。
ちょうどいい凹凸があり、等高線の説明から入り尾根、谷、斜度の緩急の現実と地図の違いを図解ならぬ現物解で講習。
そして、シミュレーション的にCPを配置した地図を見て地形の読み取りなどを行った。
受講者は、OL経験者ばかりであり、ロゲイニングのみ初と言う方が比較的多かった。
そう言う意味で自分は完全に異色だった。
参加者の中に、地元の主催者がいたが、CPの配置やルート、混雑状況などに関する諸情報が提供され、
これっていいのかな???と各人が内心で感じていたようだ。

その後、BBQが始まった。
地元でとれた肉や野菜、手作り料理が振舞われまた一歩メタボに近づいた。

関西、北海道など遠方からの参加者もいるということもわかった。
BBQ後、軽くローラーの練習をした。初の下り坂で、恐ろしくスピードが出てびびった。
こけるしか止まれないと感じつつもとりあえず突っ込んでみた。
結果としては平地で減速してなんとか止まり、事なきを得た。

戻ると、同室のお父さんが壊れたレコードのように語っていた。。。
2時間くらい似たような話をしつつ、22時くらいには床につくのであった。。。


7/6当日は6:30の起床、7:00からの食事をとり準備した。
サプリメントを摂取し、VAAMを飲む。準備万端だ。
8:30くらいに受付を済ませ、シューズを履く。
8:50には現地入りし、その時を待つ。

9:15より競技説明があり、9:40にはe-cardのアクティベーション。
9:48に地図が配布され、9:50から地図オープン可能。
ルーティングはほぼ頭の中にあったので、それをベースに点数から確認。
概ねブレなく行けそうだ。
自分の走力の目安が判断できないので、この地点での時間確認、
と言う事だけを決めて最初に向かうCPに向けて気持ちを集中。。。
10分と言う時間で戦略ってできないと思いきや、今回は全体地図のイメージがあったからか3分で戦略が練れた。
ちゃんと点数計算したルーティングを考えるとしたら8分くらいで十分できるだろう。
そう考えると10分は妥当な時間だと思った。

10:00スタート
道に迷いはない。まっすく進むだけ。
しかし、ペースはキープが難しい。
開始1分でなんだか辛いな。。。と感じつつ心拍上げ過ぎない位でキープキープ。と進むものの
上り坂はやはりきつい。
途中から歩き始めてしまった。
速い選手からは少しずつ引き離され、後ろからも抜かれる。
後ろから来た選手は、別のCPを取った後同じ方向へ向かっている。
これが力の差。。。と噛みしめながらひたすら登る。車山の頂上だ。
最初に登っておかなければ後が辛いという判断だった。
後からみると、自分と同様に右辺を攻めた人と、下部・左辺を攻めた人がいたようだった。
車山から、車山乗越へ、蝶々深山、物見山とお手軽高得点を狙い、沢渡へ抜ける。
出たところが御射山ヒュッテに近かったので、そちらを回って強清水に戻るコース。
物見山まで行って、1時間チョイ。御射山ヒュッテあたりで1時間45分くらい。
コース戦略的には悪くない。
帰りにポイントを取りながら、霧ヶ峰自然保護センターに来た時点で残り45分。
最後はゴール近くなのでどこまで回るかがポイント。
体力の問題もあるので、近場から都度状況を確認しながら詰めていく事とした。
まずはリフト上のポイント、そしてグライダー乗り場から奥の神社に向かう。クロカンコースをとるかどうか悩みながら走ってるとみんなが向かっている。
これはとらねば!!とそちらに向かう。この時間までに戻れなければキャンプ場は捨て、戻れたらキャンプ場回りでいく。
クロカンコースを片道1.5kmくらいはちょっと辛かった。結構歩いた。が何とか残り20分。
キャンプ場まで行って戻ってペースが悪くても5分のバッファはある。

止まりそうな体に鞭打ちながらなんとかキャンプ場をゲットしゴールへ。
結局10分前の到着。

戦略的に間違いはない。しかしもっと攻めれたはずだ。。。と思っていると、村越さんがギリギリアウト
8秒オーバーで100点マイナス。
しかし、結果は3位だったが、取得ポイント数は1位。
このギリギリの攻めが自分を熱くさせる。

ロゲイニング、如何に自分を知り、コースを知り見えない敵と競い合うかというスポーツ。
駆使するのは頭脳、体力(持久力、走力)、そして自分の心理コントロールと深いものがある。

今回、結果は44位。獲得ポイントは1171で、素人としては悪くない。
が、しかしもう少しの走力で20番台まではいけそうだ。

トップ選手を見ていても、決して短期的に速くはない。がしかし継続的に速い。
これがエンデュランス系、超持久系で必要な要素だと思う。
その上で基本的な速さを上げて行く事になるのだろう。。。

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